ジャック・オー・ランタンの装飾が秋の終わりを告げるハロウィン。10月31日は、古代ケルト人にとって1年の終わりを意味し、冬の始まりと共に亡くなった家族が訪れてくる日でもありました。時を経て形を変えながらも、過去から今、そして未来へと受け継がれていく暮らしの記憶が、地球の歴史そのものでもあるクレイセラピーとも重なります。今回は、アメリカ産のヒーリングクレイがテーマです。その歴史と特性を見ていきましょう。
アメリカのクレイの歴史はアメリカンインディアンに始まります。
彼らは、「ee-wahkee~奇跡の粘土」と呼ばれるヒーリングクレイを自然治癒や祈祷のために活用していました。
アメリカ産クレイとして採掘されているのは、パワフルな吸収力と膨潤性を持つ「ワイオミングベントナイト」と呼ばれるスメクタイト系のクレイで、モンモリロナイト粘土と呼ばれるアルミナの含水ケイ酸塩で構成されています。
白亜紀後期のモーリーシェールの地層から採掘されるクレイはワイオミングベントナイトの中でも最高品質といわれています。
ICAで現在、取り扱っているアメリカ産クレイには、CLAYDのモンモリロナイトクレイとICAブランドのオリーブクレイがあります。スメクタイト系の粘土鉱物に分類されるアメリカ産クレイでありながら、まったく異なった特徴をそれぞれに持っています。
CLAYDのモンモリロナイトクレイは、インディアンたちが永い年月をかけて守ってきた、数億年以上の歴史を持つ地層から採掘しています。ワイオミングベントナイトの特徴でもある吸収力と膨潤性により、滑らかなペーストになるまで48~72時間ほどかかります。また、皮膚を再生する際に一番必要なケイ素、マグネシウム、カルシウムという必須ミネラルで構成され、しかもマグネシウムとカルシウムが1:1配分で入っているためにミネラル交換率も高いため皮膚や細胞組織の形成に優位に働きます。
一方、ICAブランドのオリーブクレイは、ワイオミングベントナイトの中でも純度の高いスメクタイト系のベントナイトクレイで、非膨潤性のタイプであるために入浴やヘアパックなどに適しています。オリーブクレイは、もともとワインのろ過浄化にも利用されていたクレイで、その安全性は食品グレードに匹敵します。陽イオン交換容量が高く、特にカルシウム、マグネシウムの体内吸収に適しています。粗めの粒状という特異なテクスチャーを持っていて、水にサラっと溶けるような感覚を楽しめます。塩化マグネシウムとの相性が抜群で、ブレンドすることでウイルス対策としての効果を発揮することが研究文献としても残っています。
ベントナイトという粘土は、化粧品や医薬品、食品添加物、衛生用品、工業、建築資材として幅広い分野で活用されています。そのため、"1,000の用途を持つ粘土"とも称されているくらいです。粘土/クレイの世界は奥が深く、その歴史は地球と人類、そして生命の記録にも例えられるくらいです。このクレイの世界をより知ってみたいという方は、11月3日(水祝)開催の福島麻紀子のクレイセラピーZoomセミナーに参加されてみてください。クレイがなぜ「奇跡の粘土」「癒される泥」と呼ばれてきたかを理解できるはずです♡
2021年11月3日(水祝) 福島麻紀子のクレイセラピーZoomセミナー
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