お客様に安心してご来店いただくためのクレイセラピーサロンにおける 新型コロナウイルス対応ガイドライン

2020.05.28

お客様に安心してご来店いただくための
クレイセラピーサロンにおける新型コロナウイルス対応ガイドライン

 

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除され、新しい生活スタイルをスタートされる クレイセラピス トの皆さんができるだけス ムーズに活動いただけるよう、衛生管理におけるガイドラインをご紹介します。 セラピストが行うトリートメントで はお客様の肌に直接 触 れますので、 徹底した衛生管理を実践し、感染を防ぐことが重要です。セラピストとお客様の生命と健康を守るため、また安心してお客様にご来店いただくためにご参考にしてください。

 

Ⅰ クレイセラピーサロンで考えられる新型コロナウイルスの感染リスク

新型コロナウイルス感染症対策専門家会議による「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」では感染対策のリスクとして下記の事項が挙げられています。

「・ 一般的な状況における感染経路の中心は飛沫感染及び接触感染であるが、閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する等の一定の環境下で あれば、咳やくしゃみ等の症状がなくても感染を拡大させるリスクがあるとされている。また、発症前2日の者や無症候の者からの感染の可能性も指摘されている。一方、人と人との距離をとること(S o c i a l d i s t a n c i n g : 社会的距離) により、大幅に感染リスクが下がるとされている。

・ 集団感染が生じた場の共通点を踏まえると、特に① 密閉空間(換気の悪い密閉空間である)、②密集場所(多くの人が密集している)、③ 密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる) という3 つの条件( 以下「三つの密」という。) のある場では、感染を 拡大させるリスクが高いと考えられる。」

クレイセラピーサロンにおける「三つの密」を避けるための対策
①密閉空間
施術ルームや待合室、更衣室などは基本的に密閉空間であることが多いでしょう。窓やドアは1 ~ 2 時間に5 ~ 10 分程度開放し、こまめな換気に努めます。エアコンは空気の温度を調整しますが同じ空気の循環ですので、エアコンを使用していても換気は必要です。換気の際に空気の流れが滞る場合(空気の流れが一定方向で2 か所以上の窓やドアなどがない場合) は換気扇や扇風機、サーキュレーターなどを用いましょう。空気清浄機を用いることも有効ですが空気清浄機の効果は限定的であるため、あくまでも補助として考え、定期的な換気を心がけましょう。

②密集場所
お客様同士が近距離にならないように予約の取り方を工夫してください。スタッフも最小人数で接客にあたることが望ましいです。

③密接場面
セラピストとお客様の飛沫がお互いに接触しないような工夫が必要です。カウンセリングなどは可能な限りお客様にもマスクの着用を促し、セラピストはマスクに加え眼鏡やフェイスガードなどの器具を用いる、ということも考えるとよいでしょう。トリートメント中も器具や用具、資材に飛沫がかかっている可能性がおおいにあります。できる限り使い捨てのものに変更する、または消毒を徹底することが必要です。トリートメント後の手洗いの重要性はもちろんですが、施術の内容によっては手袋の装着も検討するとよいでしょう。お客様の飛沫が触れたと考えられる用具を片付ける際には施術中であっても手袋を装着します。もちろん手袋を外した後も手洗い、手指消毒は必須です。

新型コロナウイルスはアルコールや手洗いなどに弱いエンベロープウイルスに該当するとされています。そのため、新型コロナウイルスの接触感染を防ぐために手洗いやアルコール消毒を徹底的に行いましょう。厚生労働省の「手洗いの時間・回数による効果」によると、ハンドソープを使って1 0 秒または3 0 秒のもみ洗いをして、15 秒すすいだ場合、手洗いなし(残存ウイルス数: 約1 , 0 0 0 , 0 0 0 個) と比較してウイルスを数百個まで減少できることが判明しています。また、消毒に関して手などの皮膚の消毒を行う場合には、消毒用アルコール( 7 0 % ) 、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム( 0 . 1 % ) が有効であることが分かっています。

 

Ⅱ サロン、ショップからの「新型コロナウイルス感染対策」の発信について

・スタッフのマスク装着の感染予防対策や、サロンやショップの営業時間の変更、また特定メニューの提供見合わせなどは事前にお知らせしましょう。ショップにおいては流通の乱れにより在庫に支障がでることもあります。その対応を事前に周知しご理解をいただくことも大切です。

・ご来店いただくお客様への注意喚起を実施するため以下のような告知分などを用意しておくとよいでしょう。

『新型コロナウイルス感染拡大防止に対する政府基本方針発表にあたり、当サロンではお客様の健康を第一に考え、以下のいずれかに該当されるお客様にはご来店の見直し・ご予約の変更のお願いをしております。

・風邪の症状(くしゃみや咳が出る等) がある方。

・37.5 度以上の熱がある方。

・強いだるさ(倦怠感) や息苦しさがある方。

・ 咳、痰、または胸部に不快感のある方。

・ 強い味覚障害のある方

・過去14日以内に、海外への渡航歴のある方、並びに当該渡航者との濃厚接触がある方。

・過去14日以内に、新型コロナウイルス感染者またはその疑いのある方と接触された方。またクラスターが発生したとされる場所を訪れた方。

・ その他新型コロナウイルス感染可能性の症状がある方。

ご予約の変更については迅速に対応させていただきますので、恐れ入りますが店舗までご連絡をお願いいたします。また、お客様の健康状態によっては施術をお断りさせていただく場合がございますことを、予めご了承ください。』

サロンにお越しいただいたお客様には、カウンセリングシート等で二重に確認、病院の受付と同様に、サロン内で体温を測っていただくことが必要な場合もあります。また、感染症関連の予約や施術のキャンセルは柔軟な対応が求められます。事前に検討し告知しておきましょう。

 

Ⅲ サロン、ショップ内の衛生管理の徹底

〇手洗い、手指消毒を徹底し、お客様が触れる箇所については徹底した消毒を行います。ドアノブや扉、テーブル、椅子など、多くの人が触れる箇所はお客様毎、あるいは1時間に1 回以上の頻度で消毒を行ってください。入口に手指消毒剤を配置し消毒の徹底を促します。

〇来店されたお客様には注意喚起の資料を基に確認を行ってください。確認により何らかに該当された場合はお帰りいただくように徹底しましょう。

〇清掃時には使い捨て手袋を用いてください。

〇お客様毎に換気を実施します。

〇手洗い後のタオルの共有は避けます。手洗い後は使い捨てのペーパータオルを使用し、使用済みのペーパータオルは蓋付きのごみ箱に捨てましょう。

〇接客、またはカウンセリングなどはお客様と対面で座らずフィジカル・ディスタンスの確保を心がけましょう。もしくはアクリル板や透明ビニールカーテンなどで遮断します。

〇カップやグラスなど直接お客様が触れるものはできるだけ使い捨てのものを使用します。使い捨てではない場合、洗浄、消毒を徹底してください。

〇施術に関する器具、用具、備品について

・エステベッド、施術者用椅子、ワゴン、エステ機器等は、使用毎に消毒します。

・ペーパーブラ、ペーパーショーツ、ペーパースリッパは使い捨てます。

・お客様の皮膚や毛髪に直接触れるものは使い捨てものを使用するか、材質に合わせた消毒法でお客様毎に消毒済のものと交換します。

・お客様の肌につけるものは消毒済のスパチュラを用い、容器から消毒済のシャーレに取ってから使用します。使用したスパチュラを容器に再度入れないようにしましょう。

・ベッドシーツやフェイスシート(まくら当て) は極力使い捨ての紙製品を使用し、お客様毎に交換します。

・お客様に触れるリネン類は、お客様毎に消毒済の清潔なものと交換します。リネン類の消毒は素材に合わせる必要がありますが、0 . 0 5 ~ 0 . 1 % ( 5 0 0 ~ 1 , 0 0 0 p p m ) 次亜塩素酸

ナトリウムへ30 分浸漬するか、熱水洗濯機の設備があれば80℃・10 分間の熱水洗濯が

適しています。

・お客様毎に使用するものすべてが消毒済であることの徹底が必要なため器具やリネン類等「消毒済、未使用」と「使用済」を明確に分けて保管しておきましょう。

・ホットタオルやスポンジは必ず消毒して使用します。または使い捨てのコットンやガーゼを使用してください。

・ごみを回収する際はマスク、手袋を装着して行います。ごみはビニール袋に入れて密閉

し口を縛った状態で廃棄しましょう。手袋を脱いだ際も手洗い、手指消毒は必須です。

・ユニフォームは毎日洗濯し清潔な状態のものを着用してください。万が一、お客様の咳やくしゃみがかかったと思われる場合はすぐに別のユニフォームに着替えましょう。

〇金銭の授受、備品等について

・対応する前後には必ず手指消毒を行いましょう。またお客様が触れる可能性があるものは事前に消毒を済ませておきます。タブレットやタッチペン、カードリーダー、キャッシュトレイ、ペンなども忘れずに消毒します。

〇電話、パソコンのキーボード、レジ回りの備品、冷蔵庫のドア、電子レンジの操作ボタンなども適切に消毒、または除菌を行いましょう。

〇スタッフの休憩スペースも定期的に消毒し換気に努めます。スタッフ同士も対面で食事や会話をしないように心がけましょう。

 

Ⅳ 緊急時の対応について

①お客様の感染情報を取得した場合、即時に保健所に報告します。求められる情報開示には速やかに対応しましょう。感染が疑われるお客様の来店時間からお帰りになったあと1時間後くらいまでの同じ時間帯にご来店されていたお客様のリストアップが必要になると思われます。このため、各サロンにて情報公開ポリシーをあらかじめ決めておき、お客様にご理解いただくことが重要です。個人情報の取り扱いに十分注意をしながら来店されているお客様の名簿を適切に管理しておきましょう。

② 保健所の指示にしたがって休業の決定をし、関係者への周知を図ります。ご予約のお客様へのキャンセルの連絡も行います。

③ 感染が疑われるお客様と同時間にご利用いただいていたお客様への連絡や、反対にお客様からの問い合わせなどが多く入ることが予想されます。事前に対応策を検証しおくとよいでしょう。

④ 休業期間については所轄保健所によって指揮の判断が異なります。保健所との意思疎通に留意しましょう。また、施設の消毒を求められることもあります。

 

Ⅴ 新型コロナウイルスについての情報収集について

・山中伸弥医学博士による新型コロナウイルス情報発信サイトをご紹介します。

https://www.covid19-yamanaka.com/cont1/main.html?mc_cid=18a7c1d41b&mc_eid=62ac80ece2

 

クレイセラピストとしての活動におけるお問合せ&ご相談はこちら(会員専用)

F D ; 0 1 2 0 - 3 2 7 - 9 0 0 ( 平日9 : 3 0 ~ 1 8 : 0 0 )

お問合せフォーム;https://claytherapy.jp/members-contact

 

コロナ対策に向けたサロン向け衛生管理商品は、クレイS h o p p i n g の「サロン用グッズ」にて販売中です。ぜひご活用ください。

https://clay-shop.jp/shopbrand/ct103/

 

≪ 参考 ≫

小規模事業者持続化補助金 コロナ型
https://claytherapy.jp/未分類/subsidy200602-2

首相官邸 新型コロナウイルス感染症に備えて
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html

厚生労働省 新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

新型コロナウイルスに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q3

特定非営利活動法人 日本エステティック機構
https://ajesthe.jp/

 

国際クレイセラピー協会

東京都豊島区東池袋3-9-1 オガタビル5階

TEL : 0120-327- 900 FAX : 03-5950-0761

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